資産運用で人質(サラリーマン)からの脱却を目指しています

社会人になったのを機に投資を始めました! 主に日本株中心についての話題を記録しています。

アセットロケーションについて(資産運用全体の投資方針)

ここ数年、順調に給与所得による預金が積み上がっていたこともあり(株式投資の成績が振るわなかったこともあり)今年の年始の時点で60%以上までキャッシュポジションが積み上がっていました。

これらの現金をどのように使っていくかが、現時点での最大の課題であり、今後の資産計画を左右する重大な決定になると考えたここ1ヶ月程度、色々考えておりました。

アセットロケーションの決定

決められた資産クラスに資産を振り分けて、リスクを下げつつリターンを最大化しようとすることですが、今回はキチンと資産クラスごとの割合やリバランスまで考えて戦略を練りました。

 

以下のような資産クラスを目指します。

資産クラス 配分
 米国株式・国内株式 30%
 米国長期債 40%
 米国短中期債 5%
 金 7.5%
 BTC 5%
 日本円 12.5%

リバランスは半年に一遍を目安に考えております。 

このアセットロケーションを取る最大の理由は、今後のアメリカ・日本経済の停滞とそれによる株価下落時の備えです。そのため債券が大きく、また現金も一定の割合保有しております。

ちなみに今までは、気が向いた時に仕組み債や金ETFなどを買ってきたことは有りましたが、基本的に株式と現金で資産が構成されておりました。割合は時と場合によりますが、最大時は80%の資産を株に当てていました。 

リスク低減を考慮した理由

今回リスクを考慮した理由としては2つあります。

1つはそろそろ景気後退局面が来てもおかしくないと考えていること、もう1つとしては運用する資産が大きくなって来ているということです。

景気後退局面が来ていることに関しては、2016年あたりからいつ来てもおかしくないと思っていたので、正直なところそれが今年なのか来年なのか信憑性はありません。

ハイテクセクターの過熱感や学生ローン危機など問題は多く、何かを引き金に一気に〇〇ショックになる可能性は常にあると思っています。また体感では、最近の米国株の異常なもてはやされ方も気になっています。私自身、ここのところの米国株の動きをみて、全て米国株にぶち込んだらいいんじゃないかと考えることがよくあったので、自分がいわゆる靴磨きの子なんじゃないかと思ったりもしています。

もう1つの運用額の話ですが、20歳で投資を始めて10年弱、ここまで(紆余曲折しながらも)運よく資産が拡大させることに成功して20代で3,000万円の目標を達成するところまできております。これは偏に相場環境に恵まれ大きなドローダウンが発生しなかったからですが、なんだかんだで長い時間と労力をかけた資産であることと、ドローダウン時の金額が日常からかけ離れた額になってきたことで、許容できるリスクが以前よりも小さくなってます。300万円の10%と3,000万円の10%をやはり同じに考えられる器ではありませんでした。(投資額の大小で判断が変わるのは合理的ではないのですがね。。。)

 

試行錯誤

資産クラスの配分を決める上で、それの検証がだいぶ難しかったです。

今回上のアセットロケーションで検証したところ、下の通りになりました。

 

  ガッポリー ベンチマーク
 年平均 19.02% 11.89%
 ベスト 79.86% 31.33%
 ワースト -5.54% -4.52%
 最大ドローダウン -5.78% -13.55%

 

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バックテスト1

2017年に異常な伸びを記録しています。BTCが急騰した年であり、5%の割合でここまで全てに影響を与えています。予想以上…

ベンチマークでは最大ドローダウンが-13.55%なので一応の目的を果たしているようにも見えますが、やはりBTCが歴史が浅すぎて今後もこの動きになる信用度が低いことと、リーマンショックが発生した2008年の景気後退局面の耐性が検証できないこともあり、もう一度一旦BTCを抜いて検証しました。

 

  ガッポリー ベンチマーク
 年平均 7.28% 8.89%
 ベスト 17.41% 32.18%
 ワースト -1.87% -37.02%
 最大ドローダウン -10.80% -48.47%

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バックテスト2

キャプチャに余計な情報入っちゃてる…。

注目は何と言っても、2008年で1年で見ると-2%の下落ですんでおり、最大ドローダウンに至ってはベンチマークが−50%近いのに比べて、-10%程度に抑えられています。(というかリーマンショックやベーな株にフルインベストメントなんてできない…)

実際にはこれに最悪5%のBTCがゴミ屑になる可能性がありますが、なんとか許容できるリスクの範疇であると思っています。

 

懸念事項

まず懸念として、ドルベースの資産の割合が大きいので為替のリスクは常に付きまといます。一応キャッシュを日本円で保有することと日本円で給与をもらっていることで対応しているつもりではいますが、どうなるかわかりません。(余談ですが、私は長期では円安になっていく考えています。)

バックテストをする際に株式のアセットは便宜上SPYとしております。実際の運用ではインデックスに連動ETFの他に個別株や新興国系のETF投資信託も使って運用しているので、S&P500に負けない運用をしないといけません。(超難易度高い)

また資産運用に楽しみを求めていることも懸念です…。BTCを入れたり、個別株の運用をやめないのはやはりどこかでワクワク感や楽しさを求めているのです。

 

参考書籍

今回資産配分を決めるにあたって、主に2つの書籍を読み返しました。

ウォール街のランダムウォーカー』

『世界のエリート投資家は何を考えているのか』

資産配分を見たらわかるのですが、特に2つ目の書籍に登場するレイ・ダリオのオール・シーズンズ・ポートフォリオはだいぶ参考にしております。

どちらも名著で以前読んでいたのですが、内容を若干覚えており今回読み直しました。やはり本は好き嫌いせずに読んでおくのが大事ですね。いずれ役に立つときがくる場合もあるということを体感しました。できればその時に感じたこともちゃんとした文章で残しておきたいです。ブログに投稿するように頑張ります。

 

というわけで、30代(まだ1年以上あるけど)の資産運用全体における運用方針はこの戦略を軸にやっていうことになると思います。20歳の時にたてた目標では40歳時の資産目標は8,000万円としていました。ここに向かって邁進していきます。