読書メモ 『なぜ株価は値上がるのか? (現代の錬金術師シリーズ) 』(矢口 新)
先月図書館で読んだ本で気になるところをメモしていたので記録します。
株をどういったタイミングで売ればいいのかを考えていた最中に読んだ本だったためか売り時に関してのメモが中心でした。
【相場の上昇】
買い手が売り手よりも長く保有すればおのずと相場は上がっていく。
長期保有の理由となるニュースや長期保有前提の投資家(年金基金とか)の登場のニュースは相場の上昇につながる。
【投機と投資】
チャートの下値を結んでできる線を上回っている分が投機。上下を繰り返す。
投資=サポートラインに近いところで買いトレンドを破られたら損切り
投機=タイミングがすべて テクニカル分析を利用して判断
⇒投機の限界は時間、一時的な上昇はいずれサポートラインに近づくように値下がりする。
【損切の徹底】
・オニールの赤いドレスの話
⇒損失を出している株にこだわり続けるおかしさを感じることができた。
・損は出るもの。そして損は切るもの。
⇒損はでるのは当たり前。そもそも株の取引は買い手と売り手双方がいて初めて成り立つので、取引が成立した時点でどちらかは損となっているはず... 損切は恥ずかしくない!
【チャートの有用性】
・チャートと指標
素のチャートの情報量大
テクニカル指標情報量小
素のチャートを各指標は後追いする。上昇から横ばいになると、各指標では売りサインが出るようになる。投機筋の買いは滞り、売り戻しや新たな売りを出し始める。
⇒株価の急騰から勢いがなくなりはじめたら、その時点で注意が必要ということ
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急騰の勢いがなくなった時点で注意が必要というのはこの本に出会うまであまり意識していない点でした。
これが生かされたのは3900 クラウドワークス です。
黒字化観測と新サービスの提供の発表によって急騰した後、勢いがピタっと止まりました。その後緩やかな下降を続けていましたが、金曜日は決算を受けてストップ安を付けています。
もともと10月中旬の上げは材料に対して大げさな上昇に思っており、その時点でかなりの投機筋が参戦しているのではと考えました。その後、横ばいが続くのを見て、そろそろ売戻や一旦ポジションをたたみたい投機家の売りで下げてくるのではとストーリを立てて全株利益確定しました。
実際は決算によるストップ安なので、ストーリが当てはまったのかは微妙ですが、結果としては一番良い利益確定となりました。